2012/09/01

陳和美 - 幪面超人 (Man Chi Records, S-MCLP-10203, LP)

意外に知られていないカタコト歌謡界の影の女王、陳和美の75年おそらく4枚目、"Let's Go! Rider Kick! (Kamen Rider)"こと「幪面超人」。お住まいのアジア地域によっては、「假面奶奶」の主题曲。

日台ハーフの彼女は日本での活動はないため知名度は低いようですが、香港のレーベルを拠点に香港、台湾、マカオ、シンガポールなど中華・華僑文化圏に日本の歌謡曲を持ち込んだ張本人。調べた限りChen Ho-MeiもしくはChen He MeiもしくはChan Wo-Meiのアルファベット綴りがありますが、現地の台湾語/台湾公用の北京語/香港の広東語、等々によっていろんな発音あるんでしょうね。多分一番近いのはChan Wo Mei。日本じゃ ちんかずみ Chin Kazumi でも良い気もしますが。てかアグネスチャンも陳美齡なことをかんがみると、カズミチャン、でも間違いではないかも。

と、あんまりどこにも情報無いので個人的にもメモを。

ただハーフといえど残された音源を聞く限りは母親からの日本語教育は皆無だったよう。

本作にも「旅笠道中」「瀬戸の花嫁」「情熱の砂漠」「純潔」「白い蝶のサンバ」「1+1の音頭」「私の城下町」「いつでも君は」などなどなどルーツの希求という名の拡大誤解釈が全篇に。蔡咪咪の「年頃なのね」も幾分グルーヴィになってます。

まるで藤本卓也作品のような過剰な昭和歌謡感と、内容がわかってなさそうだからこそ出せる思い切りの良いファンキー・ソウルフル・ヴォイス。ちなみにこの表題曲ヒーロー路線でのちにもう一曲「スーパーロボット レッドバロン」も残してますがこちらのインパクトには敵いません。

最近は台湾ともいろいろありますが、こういう時代の交流もあったんだよねとひとまずは。

陳和美 - 幪面超人 (レッツゴー!! ライダーキック)

陳和美 - 求你再愛我 (年頃なのね)

陳和美 - 戀之奴隸 (恋の奴隷)

で一応裏ジャケットに掲載されている幪面超人 (モーミン・チューヤン?)の「正式な」歌詞を掲載してみたり。

この曲だけがこんな感じなので、聞き取りの文字起こしなんでしょうね。「だ」は「ら」に近 い発音ですが、ほぼ忠実に歌っているようでいてまた実際の歌唱と歌詞が全然違う。一番と二番で同じ歌詞の部分を絶妙にわざわざ間違えているのもすごいです。あと、「わ」のつもりが「れ」になってたりっていうアジアの日本語看板あるあるも。

「輝くマシン」だけ正解でしたが、「紳士の枕」?ってなんだ。てか「真紅の枕」にも聞こえるし、凄惨な事件。

セまるしよか ちのくのぶんだ
われらをめら くろいかげ
世界いのひえれおまぶため
ニーニ"ーですごす かがやくましん
だいーだソーためんだソーだーだーソー
セまるしよか はくまのぶんだ
れガとのめら くろるいかげ
世界いの ひえれお まぶだめ
ごーごーですごおしんしのまくら
だいーだいーためんだいーだいー

ちなみに幪面超人こと仮面ライダーのテーマは、中華圏でも周聰、張慧、鄭錦昌などなど幅広く歌われているのですが、真正面から日本語で挑んでいるのは知る限り和美ちゃんだけのよう。つってもハメンライライなので純粋日本語ではないですが。

74年の香港コメディ映画『多咀街 (Gossip Street)』にもチョイ役で出演、など女優としての活動もあったようです。


↓こんなんより全然愛らしいですね和美ちゃん。
http://kamenridergirls.jp/movie.html

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